日曜日。休みの日でも困っている方がいるものです。
介護というお仕事はお客様の生活を支えるというお仕事のため、いつ何時も準備が必要とは思っているのですが、現在の日本では労働者に対するお休みを取らせる体制が構築されています。しかし!生活を送られている方に起きている『困りごと』に労働者の『休み』は関係のないことでしょう。
筆者の場合は、外出に関するお仕事なのでだいたいは「病院に連れて行ってください」というご依頼が多いのです。
9:11コンビニからお電話
店員「〇〇様が病院に行きたいと言っています。今日は予定が入っていますでしょうか?」
筆者「〇〇様の予定は明日となっています。今日が日曜日であることもお伝えください。いつもありがとうございます。」
店員「ありがとうございます。そのように伝えてみます。」
というやり取りがありました。
このパターン月に1~2回あるんですね。同じ方から、、、定期に病院通院されているのですが精神不安と認知症(軽度)が一緒になったような方です。言葉を発することができない方です。特に精神不安が強くなった際にこのようなご連絡があります。さらに特別な事情もあり現在は独居です。
別居のご家族からは疎遠となっておられます。生活保護です。独歩可能です。
コンビニの店員さんの対応は素晴らしいなぁといつも感心させられます。何度もこのようなことがあるとぞんざいに扱われることも想定されます。店員さんの声を聞く限り同じ店員さんだけではないのです。同じように対応してくださいます。ほかのお客様もいらっしゃる中と思われますが焦ったような対応ではありません👏
『独居』という問題があります。どなたか一緒に生活されていれば、病院に行く予定の把握ができ、一人でコンビニに尋ねることもなく、解決できるものです。なによりも家族が居ることで不安な気持ちは軽減されるでしょう。
超高齢化社会といわれる日本の『独居』の現状を見ていきましょう。
このグラフは「65歳以上の者のいる世帯の世帯構造と年次推移世帯状況の推移」です。グラフ最下段の単独世帯の増加に合わせて、夫婦世帯も増加の一途をたどっているのが明確に分かります。さらに、
「65歳以上のひとり暮らしの世帯」は高齢者世帯の49.5%を占め、「どちらも65歳以上の夫婦のみの世帯」は高齢者世帯の46.6%を占め、高齢のみが生活する世帯が増え続けている状況です。
独居高齢者の生活に関する問題を解決するための具体的な対策として以下挙げてみました。
1,地域コミュニティの強化
・近隣住民のご理解、町内会や民生委員のかかわり、地域ボランティアグループやNPOと連携して、高齢者が参加できる交流イベントやサポート体制の整備など。地域のつながりを強化し、高齢者が孤立しないようにしたいですね。本日のお電話ではコンビニの店員さんが素晴らしい役割を果たされていますね。
2,テクノロジーの活用
・見守りサービスや緊急通報システムを導入し、高齢者が安全に生活できる環境を整える。センサーやカメラを利用したりリモートモニタリングも有効ですね。筆者が介護職をはじめた時にはカメラなどの監視システムには「見張られている」ような印象があり抵抗があったのですが、文明の力で安全を買うのも一つの手だと思うようになりました。
オススメ!SONYから「MANOMA~親の見守りセット~」という商品がありました。離れたところでも親の見守りができる!在宅生活を望まれる親、心配する子、そんな方へ!
・スマートフォンやタブレットを使ったオンラインコミュニケーションツールの利用を促進し、家族や友人との連絡を安易に、そしてより安心できるものに!
GoogleMeetを紹介しておきます。のアカウントがあればサービスを利用できます。 無料です。https://workspace.google.com/intl/ja/products/meet/
3,サポートサービスの提供
・定期的な訪問介護や配食サービスを提供し、日常のサポートをしてもらいましょう。食事、掃除、買い物などの支援を行うことで、高齢者の生活の質を向上させます。
日本郵便のサービスです。テクノロジーに不安や懸念のある方におすすめです。 対人のサービスです。https://www.post.japanpost.jp/life/mimamori/
・移動が困難な高齢者には訪問診療や訪問看護などで健康管理をサポートできます。
・上記の中には介護保険制度の利用されることで自己負担額は低料金となります。地域にはケアマネジャーという有資格者が対象者の身体状況や家族環境なども考慮して計画を立てるというサポートにあたります。近くの役所にお困りごとをお尋ください。
このように高齢者の『独居』生活をサポートするための資源を紹介いたしました。
介護する側もお休みはゆっくり過ごしたいですよね。また介護される側も日々安心した生活を過ごしたいですよね。さらに離れた場所に高齢の親とかいると心配ですよね。
みんなが安心して穏やかな日曜日を過ごせますように☺
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