こんにちは!やすぺげです!
本日は、訪問介護事業所の最新の経営状況報告をしたいと思います!
とはいっても、このような統計データは数を整理するという手間がかかるのか、2022年度が最新となっております。現在2024年。2年前ですね。
データ元はWAMです。WAMとは、独立行政法人福祉医療機構のことで、その標語として「私たちは、国の政策効果が最大になるよう、地域の福祉と医療の向上を目指して、お客さまの目線に立ってお客さま満足を追求することにより、福祉と医療の民間活動を応援します。」とあります。
そのWAMによると、「2022年度の赤字事業所の割合は42.8%。前年度の40.1%から更に2.7ポイント悪化した。」というのです!
悲しいかな、赤字になる事業所が増えているということです。。
前回の投稿で、介護職員、訪問介護員の離職率が低下している!現場で働く人にとってはいい傾向だ!といってはいたものの、なんだか気分が撃沈してしまいそうな発表ですね。しかし、現実は事実赤字事業所が年々増えて、会社にとっては頭を悩ます出来事となっているようですね。
赤字となる中身を探ってみると「サービス提供回数の差による経営状況の違いが顕著」とあり、「社会福祉法人では黒字・赤字事業所で収入単価に差はなく、1月当たりサービス提供回数に違いがあり、営利法人では黒字・赤字事業所で身体介護20分未満の提供回数は3倍超の顕著な差があり、 1 事業所当たりサービス活動収益には30,310千円の差がある」と発表されている。
↑これはどういうことなのか??
黒字の事業所はサービス提供回数が赤字の約1.5倍のサービスを提供しているというのです。利用者実人数10人当たりの介護士の数にほぼ変わりはありません。
ここでは、回数の話なのです。時間ではありません。提供時間の短いサービスを繰り返し行える方が黒字化となるということです。少し光明が見えてきましたか!?
訪問介護でいう「身体介護」と「生活援助」に大きく分けることができます。この二つの現場での違いは、身体に触れるとされる援助=身体介護、生活上の身の回りの援助=生活援助と分けられます。報酬単価は身体介護が高く設定されています。なお、身体介護は20分未満でも提供サービス1回に数えられます。高齢者の集合住宅など、環境的に利用者が集合している場所であれば提供回数が増えると単純に考えられますね。夜間にでも安否確認として健康チェックを行う。起床介助を順番に行う。食事介助を何人か一緒に行う。口腔ケアを順番に行う。など回数を重ねれば黒字になるという構図ですね。
筆者、施設介護よりも在宅介護に使命感を抱くタイプなのですが。集合住宅も施設と考えてしまいます。複雑な思いもありますが、このような統計結果がでていると、効率よくお金も受けできるのは集合住宅であり施設ですよね、となってしまうのが今の現状の制度と言えます。われわれよりも年齢の上の人生の先輩に対応する若き介護士たちが、目を金のようにして当たり前のように流れ作業のように身体介護を行っている風景を見るのはちょっと辛い。。
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